はんこ豆事典

書体の歴史-はんこ豆事典

篆書体てんしょたい

篆書は中国初の統一国家と言われる秦の時代(紀元前221~206年)、秦の始皇帝の命により、それまでにつくられた漢字をまとめて正式に統一書体として採用された文字です。正確には『 小篆しょうてん 』と言い、まだ紙が発明される以前に、主に青銅や石鼓に刻まれていた書体です。日本の紙幣に捺されている印影がそれで、日本銀行の『 総裁之印そうさいのいん』と印されています。非常に歴史と由緒ある書体です。

隷書体れいしょたい

隷書は前漢の時代に篆書(小篆)の繁雑さを省き、隷徒れいじゅう(一般人)にも解しやすいように、より実用的にと簡略化され生まれた書体です。紙が発明される前に木簡や竹簡に書かれた実用的な書体で、石に刻していた篆書から、木簡・竹簡に適するように早書きできる隷書へ移り変わっていきます。 文字の横画は水平で、横画を右に”はらう”のが特徴です。

草書体そうしょたい

草書は隷書を簡略化した『章草しょうそう』をさらに略した書体で、隷書の早書きから生まれました。はじめは木簡や竹簡に書かれていましたが、紙の発明とともに草書体が発達しました。簡略化により横画は隷書の水平から右上がりになり、文字のよっては判別しにくい文字もあります。日本の平仮名は平安時代に草書体をベースに生まれました。

行書体ぎょうしょたい

行書は後漢に生まれ、楷書と草書の中間に位置する書体です。隷書や楷書よりも速記に優れ、草書よりも判別しやすいということから生まれた書体です。製紙の発達で急速に広まりました。

楷書体かいしょたい

隋・唐の時代になると楷書が広く使われるようになりました。隷書をさらに書写に合うように改変する中で草書が生まれ、その対置である正書として楷書が生まれた。

古印体こいんたい

古印体は大和古印やまとこいんの伝統を受けつぎながら、隷書を元に丸みを加えた書体です。大和古印は奈良・平安時代に日本で作られ使用された鋳銅製の印章で日本独自のものです。官印として公文書などに使用されました。鋳造によって生じた線の切れ目や墨溜まりが特徴です。

章篆体しょうてんたい

篆書を基礎にして意匠化したもの。印象が柔らかく、今最も多く使われている優れた書体です。篆書を印章の枠いっぱいに肉太く字入れした印章用の書体です。※章篆体は占いや開運との関連はございません。

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